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窓の近くで


写真を本格的にはじめた10年ほど前、僕がなにより大きなテーマとして撮りたかったのはダンサーの稽古場での姿でした。

稽古場での制作の姿をただ眺めるように写し、彼ら、彼女たちとの埋められない距離感も含め、自分の作品にしたいと思っていました(理由はきっとどこかで書きます)。


それはいつしか公演の記録撮影の仕事に結び付いていき、そちらの比重が大きくなってしまい、結局そういった作品制作はいくつかのチャレンジを試みながらも未だにまとまった形で出せていませんが、未だに諦めてはいないつもりです。


その中で、かつて私の企画にも出演していただいたコンテンポラリーダンサーの小暮香帆さんは、これまでの数作品の公演の手伝いをさせていただいたりしながら、リハーサル現場にお邪魔して撮影させてもらっていて成長し続ける彼女のこの数年間の姿を見つめています。これらもいつかまとめたいと思ってはいますが、それまで手元に置いてあるだけではもったいないかな、と思ってもいます。

…ので少し、今回は昨年、2019年7月ダンサーの小暮香帆さんが音楽家の藤田陽介さんを招いて行われた「FLOW」という作品の稽古場から、窓の近くから退き、彼女の中にあるダイナミズムが静止していくある短い時間、連続したカットを紹介します。







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